ボクシングファンなら観ておきたい、ザ・ファイターを観ました。この映画本当によかったです。
映画の中で、兄エクランドとシュガー・レイ・レナードの対戦の実際の映像が少し使われていて、その部分になると隣の人が身を乗り出して観ていました。おそらくこの人もボクシングファンだったのでしょう。
映画は今は亡きアルツロ・ガッティと三度の死闘で魅せてくれた、ミッキー・ウォードが世界王座をつかむまでを描いています。タイトルを取ったとはいえ、戦績だけ見るとそう注目されるようなボクサーではないのですが、ガッティーとの戦いを知る人にとっては記憶に残る選手です。
アルツロ・ガッティの死亡の真相は、今となってはよくわからないです。殺人事件として奥さんが疑われたり自殺と報道されたりと、人気のあったボクサーだっただけにショッキングな事件でした。
ガッティー戦は映画では出てきませんが、タイトル奪取までの道のりには実話ならではのドラマがあります。どうしようもない兄をクリスチャン・ベールが演じアカデミー助演男優賞受賞。殆ど主演といってもいいくらいでしょうか。
ボクシングに偏った感じもなく、家族や取り巻く人達とのドラマとしても面白い映画でした。
