きりきりだらだら

思ったこと、もろもろ。富山では馬鹿者をだらという。

MIKE TYSON THE MOVIE を観た

カンヌ国際映画祭にも出品されたマイク・タイソン THE MOVIE を観ました。
初めてのボクシングの出会いやカス・ダマトとの生活、そして王座獲得から引退までを、当時の映像を少し交えながら大部分をタイソン自ら語る映画です。

マイク・タイソン THE MOVIE [DVD]

マイク・タイソン THE MOVIE [DVD]


ボクシングとカス・ダマトの出会いはボクシング界では有名な話になっていますが、本当にあしたのジョーのまんまのドラマチックな出来事だった事を彼は語っていました。
特にときどき声を詰まらせながら語るカス・ダマトの教えや生活の様子は、タイソンの時代を知っている人ならかなりグッと来るはずです。
そして最後の試合後のリング上でのインタビューは、
「ああ本当にタイソンの時代は終わったのだ」
と実感出来ます。同じ時代を生きた人間としてもかなり考えさせられます。
このDVDとセットで観たいのが、
ベスト・オブ・マイク・タイソン KOスペシャル。

タイトルのせいで誤解されがちですが、これは決してよくあるマイク・タイソンのKO集などではなく、タイソンを一人のファイターとして分析しているESPNの特別番組を収録したもので、全盛期のタイソンを見ていた人でも、彼のインタビュー映像を見ると驚くことになるでしょう。
彼はまさしく転落してしまいましたが、なるべくしてそうなった、しかもそれを彼自身も冷静に分析しわかっている事にびっくりしてしまいます。
いい意味でも悪い意味でも、非常にキレる人物だったということです。