きりきりだらだら

思ったこと、もろもろ。富山では馬鹿者をだらという。

インビクタスを観た

詰まってた仕事を片付け、スッキリした気分でレイトショーに再び行きました。
クリント・イーストウッド監督のインビクタスです。
「インビクタス/負けざる者たち」オリジナル・サウンドトラック
正直言って、涙の出るほど感動を味わいたいとか、スポーツの熱い思いを味わいたい人にはオススメしません。全く無いワケではありませんが。
自分の受けた印象としては、地味でささやかな希望というか、夢みたいなものが後からジワジワくる、映画っていいなあ、スポーツっていいなあ・・・そんな映画でした。
マンデラ大統領を中心に描かられていて、本当に地味な展開です。でもどうしたらこんな映画が作れるのか、そこに感動してしまいます。
題材のラグビーもアメリカではあまりさほど知名度がないし、南アフリカの人たちの訛りのある英語という事も、興行としてヒットさせるという点で普通の監督なら映画会社側からNGとなりそうです。

映画を観た帰り道、歩きながら考えてみました。

アメリカの歌謡業界で、訛りのあるアーティストは昔のABBAを例外としてまず成功しないと聞きます。
映画界もそういうところがあって、以前スーパーマンの主人公候補だったシュワルツェネッガーも訛りがきつく落選したという話は有名です。
世間に受け入れられるという意味での成功は、現在のイーストウッド監督はもう興味がないのかもしれません。きっとそういうものを今の監督にとって成功と思わないのでしょう。映画スターとしても監督としても成功したこの人物から学べることはとても多そうです。
長身でハンサムでカッコよくて、もうすぐ80歳になろうとしているこの監督から目が離せない状況です。