売り上げが苦戦中という、この長いタイトルのソフト。資料として購入し、3時間ほどプレイしてみました。最初の街での1時間目ぐらいは微妙な印象でしたが、主人公の装備ができるようになる、シドが出てくるあたりから面白く感じてきました。
ウリの一つ、SDカードにスクリーンショットが保存可能。
- スクリーンショットは、メニューやローディング画面等以外はいつでも撮れ、右下にコピーライト表記が入る。
- メニュー画面もイベントデモ中であっても表示可能
- 街の人やモンスターからの体当たりなどにより、操作するまでダウンしたまま。その間はダメージを受けない。
- 街の人はもちろん、カウンター越しのスマした人をカウンターに載せたりして遊べる。
- アクションイベント中も撮影可能。
- ファイナルファンタジーの世界観を壊さない程度にアソビが満載。
- 原点回帰ので昔の雰囲気に戻った、何かカッコ悪いシド。
- ひげダンスや欽ちゃん走りを思い出させる、主人公のロックオン時のモーション。
このソフトのおもしろさは、ニコニコ動画などでプレイシーンを見てもわからないかもしれません。当初自分は、ファイナルファンタジーのブランドを利用した程度のものを予想していたのですが、かなり大胆な冒険をしています。
まずこれまでのシリーズのようなRPGというよりも、ゼルダやモンスターハンター3に近いアクションゲームになっていて、かつそれほど難易度も高くありません。一応クリスタルを中心としたFFの世界観は守られていますが、新しい試みが随所に入れられていて、この企画の通った理由がわかりました。今のところクリアまでつき合ってもいいかなと思っています。自分の中でFFは5の途中で終わっていて、後のシリーズは新しい要素が入っているけど、惰性で続いている印象があってあまり好きではありませんでした。
やっぱりプラットホームがWiiなので、いわゆる既存のゲームとしてみられるタイプなら売り上げ成績は未知数だし、スクエアエニックスも半信半疑なところがあるとは思います。どこかのインタビューで開発スタッフが「様子をみる」と言っていたので、クリスタルベアラー2があるかどうかは微妙です。でもこういう挑戦は大手しかできないので、ぜひ続けてほしいなあと思います。
このソフトのいいところ
- BGM。音楽もあれば環境音だけのところなど聞き所は多い。
- ジェダイのようにモノを持ち上げたり、ダース・ベイダーのようにぶつけたり等やりたい放題。
- RPGにありがちな、たくさんの人に話を聞いてまわるような無駄がない。
- メニューがシンプル。スッキリしていてわかりやすい。
- イベントデモシーンは、リップシンクなどスクエアエニックスらしい仕上がりになっている。
- ゲームオーバーなどのやり直しがないので、ストーリー進行にはストレスを感じない。
- ダウン中はノーダメージなので一服できて、戦闘中でもリラックスできる。
- アクションのコツがわかってくると、戦闘での受け身や後方の敵にモノをぶつけたりと、段々そしてかなり楽しくなってくる。
- 進行とは直接関係のないいわゆる「やり込み要素」を偶然または推理して獲得できる。
気になった点は
- 多分このゲームおもしろさは人を選ぶ。
- Wiiリモコンを使うアクション中心なので多少疲れる。が、コツが分かるとそうでもない。
- カメラの動作が惜しい。横方向が少し遅く感じる。モンスターハンター3より良好、マリオギャラクシーには及ばず。
- 視点が敵と重なる位置に主人公がいると狙いにくい。が、Zトリガーを押し込むことで主観視点になるので回避可能。FPS好きはこの状態を続けるといい。
- ポインターが画面外に出ると、どこを指しているか分からなくなる。位置がわかるようにマークし、思い切ってメニュー画面にしてもおもしろかったような気もする。
今までのFFを期待しない人、そしてスターウォーズファンに超オススメです。