きりきりだらだら

思ったこと、もろもろ。富山では馬鹿者をだらという。

演奏は最高! 会場は残念!

とうとう上原ひろみさんのライブの時です!
会社からはゆっくり出たつもりでしたが、会場の、三井住友海上しらかわホールに早く着きすぎてしまいました。開場の30分ほど前です。
でも普通のライブなら、このくらい早くても人が集まっているものなのですが誰もいません。
日時を間違えたのかと、思わずチケットを見直しましたが間違ってません。入り口らしきところへ行くと、エントランス内部に地味な看板で何か書いてありました。別の説明が表の離れたところにはあったのですが・・・
ここで心のtwitterが・・・
「すげぇわかりにくいぜ、しらかわさん!書いた看板ぐらい表に出せ!あれでは初めてコンサートに来た人はわかるわけねぇ!おれはココ2度目だけどな!」
しかも開場と言っても本当に建物のエントランスを開場部分としているので、当然観客は外で待つことになります。
ここで心のtwitterが・・・
「スペースの都合もあるだろうけど、季節は12月。今日はそんなに寒くないとはいえ冬だよ、冬!もう少し気を使ってくれてもいいんじゃあねぇの?」
 
18時開場。すぐ階段を上がっていくと、上がりきった所の少し奥にもぎり。
ここで心のtwitterが・・・
「あぶねぇよ、しらかわさん!あれでは観客が列になったとき、万が一誰かが足を踏はずしたりすると、将棋倒しのように人が転げ落ちる可能性があるじゃねぇか!危機管理ゼロだなっ、たくー!!

待合室につく頃は、とにかくムカつきまくりでした。
数年前、このしらかわホールで村治佳織さんのコンサートがあり、目の前でサインもしてくれたのですが、あれ以降名古屋では単独ライブをしていない気がします。しらかわホールで何か気に入らないことでもあったのでしょうか・・・

待合室にはCDとDVD、そしてコンサートプログラムがテーブルに用意されており、いつものライブのようにプログラムを買おうと近づいてみました。テーブルには説明書きも何もないようですが、一冊注文しました。
スタッフが「以上でよろしいですか?」とたずねたので、他にグッズがあったのかもしれないけど、それしか見あたらないので私は「はい」と答えました。
再び心のtwitterが・・・
「悪かったなあ!以上で。他に何も置いてないように見えるがな!」
 
隣のテーブルからCDとDVDはいかかですか〜の呼び込み。
もう悪になってる心のtwitterが・・・
「誰が買うかここで!そのまんまの値段やないかいっ、アマゾンのほうが安いわい!!」

落ち着こうと長椅子に腰掛け、しばらくしたら尿意を催しました。トイレらしきマークを見つけて入ろうとしましたが、アイソタイプが奇抜すぎてどちらが男性用かわかりにくいです。・・・辛うじて色で判断できました。
デザイナーの心のtwitterが・・・
誰じゃいこれデザインした奴!これじゃあ色盲の人わかんねぇだろ!バカ!!」

ライブ会場に入ると床は固い板張りで、とても立派なつくりです。収容人数は少ないですが、2階がバルコニーになっていて小さなクラシックコンサートにはぴったりな感じです。
「ああ、ここでそうそう、村治さんの独奏みたみた」そんな感じで記憶が蘇ってきたと同時に、少し嫌な予感がしてきました。それは後で的中することになるのですが、この時はまだわからなかったのです・・・

ホールを見渡すと前方に席を取り払った後がありました。床の穴だけが見えていたのです。なんだろうと思っていたら、車椅子の方がその位置に止まりました。ああナルホドと関心し、開演を待っている間2度、注意事項のアナウンスがありました。
日本国内のライブに行ったことがある人ならわかると思いますが、カメラや録音機等がNGということと、時計のアラームや携帯電話をOFFにするということです。マナーモードもNGです。

左斜め前方に見える、L-14に座った女性が何度も携帯を見ていました。やな予感です。まもなく演奏開始前、2度目の注意事項のアナウンスが終わったにもかかわらず・・・

ひろみさんが登場しました。観客の反応も上々です。ひろみさんは何度かお辞儀をしたあと、ピアノに向かって集中し、周りの空気も張り詰めていた瞬間、L-14の席から携帯の着信音!!
再び心のtwitterが・・・
「クソババア!お前はオペレーターのねぇちゃんか!!」
(おことわり・・・オペレーターの人をバカにしているわけではありません)
着信音はひろみさんにも聞こえていたらしく、慌てて音を切っているL-14の女電話が鳴り止むのを待ってからスタートしました。
すばらしいです。ひろみさんらしいパワフルなプレイスタイル。新アルバムはまだ入手していなかったため予習はできませんでしたが、新鮮だけどやっぱりひろみ流のものが感じられます。初のソロアルバムだった事を思い出し、ああ、ベースのトニーもドラムのマーティンも今日はいないんだなあと、ちょっと寂しい感じもしました。

プレイス・トゥ・ビー(初回限定盤)(DVD付)

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ひろみさんは本当にパワフルです。
トークの時も少し揺れながら話しますし、演奏の時は立ったり飛んだり、声を出したり歌ったり、足をバタつかせたりもします。お客さんだってノッてくれば動いたり、手拍子ぐらいしたくなります。
が、しらかわホールはどちらかと言えば大人しいクラシック向きなホールです。
ここでも嫌な予感は的中し、ひろみさんがなんだか気の毒にも感じられるくらい、演奏とマッチしないホールに思えてきました。
オペラハウスでロックコンサートがあったりもしますが、それなりの設備は必要です。ここの照明もただ点いていて、時々色が変化するくらいでした。おそらく照明係ではなく、しらかわホールの照明の仕様上の問題です。
再び心のtwitterが・・・
「プロモーターは一体どうしたんだろう。これじゃあ、ひろみさんの持ち味を200%発揮できないよ!!」

そんな事も忘れ曲に聴き入っていると、左後方からメールの着信音が・・・
再び心のtwitter・・・
「お前株でもやってるのか!それともデイトレーダーか!?」
(おことわり・・・投資家をバカにしているわけではありません)
 
しばらくして別のところから、落ちた硬貨が少しの間床を回っているような音!!
再び心のtwitter・・・
「板張りの気取ったクラシックホールなんか使うから、手拍子や足踏みもままならない!動けばモノだって落とす人がいるは当然なのに!!」

会場とL-14の女性をはじめとする一部の観客にはムカつきましたが、ひろみさんのパフォーマンスは最高でした。
アンコールの最後は私もお気に入りの上原ひろみオリジナル「トムとジェリー」でした。