きりきりだらだら

思ったこと、もろもろ。富山では馬鹿者をだらという。

最適の健闘を スカイ・クロラ

どんなものでも資料になると実感する今日この頃。
実際にプレイして当たりだった、すばらしいソフトを購入しました。
スカイ・クロラ イノセン・テイセス Wii用 スカイ・クロラ イノセン・テイセスです。
2008年の作品なので新品での入手は徐々に難しくなってきているようです。

パッケージ

GeoEye をはじめとする、衛星写真を扱う会社のコピーライト表記があるので、ゲームに使われている地形やテクスチャは、実際の衛星写真を加工して作成されているようです。この方がリアルで、うまく利用するとコストが抑えられます。
押井守監督、同名タイトルのアニメーション映画もあるようですが、ゲームそのものには関与していないようで、名前はありません。

操作

ゲーム内の機体の操作に、Wiiならではの特徴があります。
ヌンチャクを操縦桿、リモコンをスロットルに見立てた操作になっており、公式ページには右手にヌンチャク、左手にリモコンを持つ、少し変わったスタイルでのプレイがすすめられています。ヌンチャクを傾けると、簡単にそしてそれっぽくレシプロ機を操縦できます。
もともと左利きだった私は、他のソフトと同じように右手にリモコンを持つスタイルです。
今では普通になった2Pアシスト機能も搭載されていて、他の人が別の照準を操ってアシストできます。

バトル

バトルもユニークです。敵を照準付近に捕捉し続けると、画面にレベルゲージが表示されます。捕捉をそのまま続ける事でゲージが増えていき、一定レベルに達したときにAボタンを押すとTMC(タクティカル・マヌーヴァ・コマンド)と名付けられた、必殺技が発動します。
TMCは、私のような特別飛行機にも興味が無い下手プレイのオッサンでも、簡単に敵の背後を取れて、あとはZトリガーで撃ち落とすだけです。この瞬間をミッション後のリプレイで保存時しておくと、自己満足の世界に浸れます。
ある程度自由に発動できる、マニュアル・マヌーヴァというのもあって、ヌンチャクのコントロールスティックとリモコンのAボタンで、いろいろなフライトテクニックが簡単に繰り出せます。ミッションをこなしていくことで、より高度なマヌーヴァが増えていくようです。

サウンド

短いですがタイトル中の環境音、格納庫やゲーム中に流れる音楽がかなりいいです。
ミッションの説明をしてくれるブリーフィングや、ミッション中もボイスが使われていて臨場感があります。

ムービーシーン

ミッション後に一部3DCGを利用したムービーシーンが流れます。押井守監督の同名映画はまだ観ていないのでその映像が使われているかどうか私にはわかりませんが、スカイ・クロラ イノセン・テイセスにはもう一つのスカイ・クロラとなっているので、内容も声優も少し違うのではないかと思います。

その他

機体のカスタマイズができる格納庫、ブリーフィング、ミッション中のリプレイの確認と保存、ミッション後の敵と自機のポリゴンによる飛行経路表示など、かなり丁寧に作られています。エースコンバットのチームが手掛けているということからも、おそらくシリーズで採用されているポイントは押さえてあるのでしょう。私はエースコンバットシリーズをプレイしていませんが、チームのこだわりや姿勢がこのソフト1本で伝わってきました。

おしい点

チュートリアルはあまり演出されておらず、素っ気ないものになっています。
ミッション確認中もリモコンとの通信が切れるとポーズがかかってしまい、残念な事にすばらしい音楽も止まってしまいます。