きりきりだらだら

思ったこと、もろもろ。富山では馬鹿者をだらという。

プラトーンを観て思い出す一枚の写真

BS2で映画プラトーンを観た。
プラトーン 特別編 [DVD]
若い頃劇場で観たが、テレビでも何度も観た。毎回軽くショックを受ける。劇場で観たときも社会人にはなっていたが、今よりさらに無知だったので、かなりショックだった。
映画の訳が若干劇場のものとは違っていて興味深い。ラストの主人公のモノローグが特に印象が違う。登場人物のエライアスという名前も、確か劇場の字幕ではエリアスとなっていたように思う。
バーンズが味方のエライアスを撃つ時と、ポスターの写真にもなったシーンの後に、主人公の視線を感じて目を逸らすシーンは、目だけのやり取りで少し日本映画的な感じのする演出だ。
ディア・ハンター地獄の黙示録など、ベトナム戦争を扱った映画は何本も観ているけれども、なぜかプラトーンを観たときだけ、小学生の時に見た朝日ソノラマの一枚の写真を思い出す。
ベトナムの戦場で、爆発でぼろ切れのようになった兵士の遺体を持って歩くアメリカ兵のモノクロの写真だ。この写真を見たときもショックだったが、多分モノクロということもあって当時の子供の自分でも正視できたのだと思う。
人も布が破けたようになるんだという恐ろしさで、頭に強烈に焼き付いている。