きりきりだらだら

思ったこと、もろもろ。富山では馬鹿者をだらという。

携帯機でもグランド!! GTA Chinatown Wars

XBOX360版のグランド・セフト・オート4をプレイし、遅ればせながらやっとGTAの面白さを知りました。それがなんとDSに登場し、しかも日本版が発売されるいうことで、発表された瞬間に予約してしまいました。DS初のCERO Z作品です。

自分の文章力の無さを差し引いても、GTAのおもしろさを伝えるのは本当に難しいです。ビジュアルが優れた360版でもどちらかと言えば地味な部類ですし、主人公はお世辞にもかっこ良いいとは言えません。またタイトルの通り車泥棒をはじめとする、主に社会のダークサイドを舞台にしているので、正義と愛や友情がテーマのものが多い日本のゲームを好む人には到底受け付けられないと思います。
またGTAは犯罪・性描写のある成人用ゲームなので、犯罪を助長するなどいろいろ非難もあるのですが、それらはドラマや映画に出てくるようなものと変わりはないので、ゲームだからという理由だけで叩くのはフェアじゃないと思います。

自分の言葉で書けば、GTAはインタラクティブなハリウッドギャング映画です。映画といっても428などのようなタイプのアドベンチャーゲームというわけではありません。ストーリーを描写するデモシーンを挿んで、主人公が犯罪に手を染めながら、友達を助けたり、女性をデートに誘ったり、ギャングのボスからの依頼をこなしていくアクションゲーム・・・といった感じです。そんなのどこが面白いのかということなんですが、自分で書いててもわからなくなってくるくらい、プレイすると何かわからないけどおもしろいというか、うまく伝えられない魅力があります。

ミッションと呼ばれるものには、人の命を左右するものから友人と食事に出かけるといったものまで様々です。大抵離れている場所に出向くので、プレイヤーは車が必要になってきます。車が無い時には徒歩かタクシー、あるいは電車を使うこともできますが、やはり人間は安易で愚かな行動をとりがちなので、駐車してあるのを盗むか、人を引きづり下ろしてして自分のものにしてしまうということになります。が、これにはちゃんとリスクが伴うゲームデザインになっています。
舞台となるリバティーシティには、現実のものほど厳しくは無いゆるい秩序が一応設定されていて、常にパトカーが巡回しています。そういった犯罪行動を見られたりした場合、執拗に追いかけられ、逮捕されると所持品等が没収されたり、ミッション失敗となって再挑戦を余儀なくされたりします。

広大な街を車で走っていると、これまたゆるい秩序で他の車も走っていて、何か妙な魅力があります。フォルツァほどの本格的なシミュレートはしていませんが、車らしい挙動にはこだわりを感じます。GTAは意外とフォルツァが好きな人に合うかもしれません。

グランド・セフト・オート: チャイナタウン・ウォーズ【CEROレーティング「Z」】 さてDS版ですが、ビジュアルは360版からはハードの制約上確かに削られてはいますが、結構頑張っていてエッセンスもそのままです。本当です。
Rockstar Games Social Clubでアカウントを作ってフレンドコードを登録し、ゲームからwifiコネクションを通してリンクに成功すると、サイト上でゲーム中の様々なステータスが確認できるようになっています。こういったコミュニティー機能は今時のソフトでは必須なのかもしれません。

先にも書きましたが、GTAはインタラクティブな映画だと思います。GTAに限らずゲームはインタラクティブ性がとてもおもしろいポイントなので、この事がいい歳こいた映画好きのオッサンが、どうしても止められない娯楽の一つとなっている要素です。