日を跨いで何回かに分けて再生、寝落ち。巻き戻してまた再生、寝落ち・・・そんなパターンを繰り返し、今朝ようやく5時間40分という長い放送番組の録画を見終えました。長かったけど今年は本当に面白かった!
今年の授賞式は、なんといってもハーヴェイ・ワインスタイン、ケヴィン・スペイシーなどなどの件以来、何か仕掛けて来るはずと楽しみにしていたということもあり、録画してでもライブ版を観たかったので、たとえ退屈なインタビューのシーンでもちょっとでも寝落ちしようものなら巻き戻すという、ほんとに疲れました。バカです。
楽しみにしてたのはセクハラ騒動がらみというだけでなく、去年の作品賞封筒渡し間違え事件が発端の、去年と同じ司会者、同じ作品賞プレゼンターという、ちょっと自虐的なネタがらみもありました。この映像作品も作られてました。
ゲーリー・オールドマンと辻一弘さんも獲れたらなと願っていたので、二人とも受賞できたということでも本当に面白かったです。
最近のゲーリー・オールドマンは、何となく同じ役、パターン化してきてるような気がしてたので、これを機にまた何か変な役の映画を観てみたいです。自分のお気に入りはJFKの時のオールドマンです。
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辻さんの受賞はかなり嬉しいです。これでスタン・ウインストンやリック・ベイカーなど、縁の下の力持ち役的なアーティストとして完全に認められたと思います。また映画の仕事を続けてくれるかは知りませんが、アーティストとしての知名度はグンとあがったので、アート作品はこれまでよりも身近で観られるような状況になってくると期待しています。
作品賞のシェイプ・オブ・ウォーターは驚いたのですが、何といって番組中に評論家の町山さんが泣いてしまうという、そこに驚きと感動がありました。友達ということですが、友人が賞を獲ったことに対して泣く経験はなかなか無い事だと思うので、思わずもらい泣きしてしまいました。というか、最近歳のせいか、もらい泣きが異常に多くなってしまいました。ひどい時は、ニュースで泣いてる子供を見た瞬間泣きます。泣いてる理由も知らないのに。きっと頭が本当にバカになってきてるのでしょう。
最近は日本公開までの期間が早いので、授賞式前には候補作品を観られるチャンスが増えてきました。が、残念なことにノミネートされた作品が、今の時点で近くの映画館で上映されてません。少し足を伸ばせばやっているのですが。なんだかんだでWOWOWかブルーレイのパターンになってしまいそうです。
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授賞式はみんなの予想通り、トランプ政権に対する反発や「差別は無くそう」的なメッセージ性を感じさせるイベントになっていました。
今後の映画界を考えて見ると、確かに差別なく、どの人もどの作品も公平にチャンスを与えられるべきだとは思うのですが、あまりその部分ばかり主張されてもどうかな?と感じます。
今年は白すぎるとか、女性ばかりとか、そういう感じじゃないとかえって不自然というか、必ず多岐な視野でスポットを当てようとすると、最後は部門で分けるしかなくなってしまい、未熟な作品が嫌でもノミネートされる事態にならないとも限らないからです。優秀な作品候補をみたら、たまたま黒人の映画ばかりだったということが、可能性としてはフェアなんじゃないかと思います。
何かうまくいかない、認められないと感じるとそれは差別だ!と主張する、安易な風潮になっていないか、少し下がって見つめる目を持っていろいろ見ていきたいなあと思ってしまった今日この頃でした。